Too Far To Run 走って行くには遠すぎる

酒と泪と読書とゲームと映画とアニメと音楽

2018年に読んだ小説(1-4月)

昨年後半から読書する生活を取り戻しつつあるので、これも備忘録として記録してみる。
尚、下記以外に『冴えない彼女の育てかた』の本編13巻+外伝4巻を再々読してる。
参考までに、☆3が平均、☆4以上が個人的お勧め。

1.井中だちま通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか? 4』 ☆3
 (ファンタジア文庫、2018)

 ラノベを読むことをずっと忌避していたのですが、やはり『冴えない彼女の育てかた』をうっかり読んだことをきっかけに、実はおもしろいジャンルなのかもしれないと、手を出してみたのがこのシリーズ。
 社会における母親の役割が声高に見直されつつある昨今、やりづらいところもあるでしょうが、それを受け入れつつ真々子さんの活躍を見せて欲しいところ。

2.原田宇陀児『風に乗りて歩むもの』 ☆4
 (ガガガ文庫、2009)

 ガガガ文庫を読むのは初めて。
 ええ、まあ、昨年末に未開封で積んでた『White Album』のアニメBDを観たらやたらおもしろくて、原作ゲームは対応OSが古くて俺のPCでプレイできない気がするので、原作のシナリオを書いた原田さんの小説を読もう、と。
 作者の趣味性の高い設定と登場人物、ストーリー。俺は好きよ。ラノベじゃなくていいから、またオリジナルを書いて欲しい。

3.丸戸史明冴えない彼女の育てかた Memorial』 ☆3
 (ファンタジア文庫、2018)

 本編の各巻の店舗別特典小説の再録が助かった。一部、どうして本編に入れなかったの? と文句を言いたくなるエピソードもあった。BDの特典小説はありません、残念でした。
 作者とイラストレイターのインタビュー、書き下ろし短編もあり。

4.アーシュラ・K・ル=グウィン村上春樹訳『空飛び猫』 ☆2
 (講談社文庫、1988)

5.アーシュラ・K・ル=グウィン村上春樹訳『帰ってきた空飛び猫』 ☆2
 
講談社文庫、1989)

 1月に逝去したル=グウィンの追悼読書。身も蓋も無い言い方をすればどうってことない内容で、ル=グウィンって言われなければわからないし、興味も持たなかったかもしれない。原語で読んだら違う面白味があるのかも。

6.壱日千次『バブみネーター』 ☆4
 (MF文庫、2017)

 『冴えカノ』の読書にひと区切りついて、本腰入れてラノベを読もうと決意して手に取った記念すべき一冊。
 まあ、タイトルから予想される通りの内容なんだけど、純度が高いというか次元が違うというか、予想を超えたバブみフレーズがそこかしこに飛び交い、悶絶させられる。
 これ書いた人と編集した人は頭おかしいし、喜んで読んでる人も頭おかしい。
 読んでるところを家族や同僚に見られないようご用心。

7-12.月島雅也『White Album2 雪が紡ぐ旋律 1-6』 ☆2
 (GA文庫、2013-2014)

 電子書籍で購入。スマホでも読めるね。
 原作ゲームに準拠しつつ、主人公三人の視点を入れ替えながら進むが、その効果があったかというと疑問。終盤は春希が自虐しすぎでうんざりした。
 いいところもあったが、それは原作ゲームのいいところだしなー。

13.道草よもぎ『幼馴染の山吹さん』 ☆3
 
電撃文庫、2017)

 ラノベにおけるラブコメジャンルの現状を見てみよう。と探して手に取った1冊。
 電撃大賞の選外から拾い上げでデビューしたとのこと。そうは思えないほどおもしろかったですよ。
 ラブコメ+ちょびっとファンタジー。ヒロインの山吹さんが遭遇した呪いを解くために、幼馴染の主人公が奔走しながら絆を深めていく、王道の展開。
 自他共に認める世界一かわいい女子高生、山吹さんのキャラクターがいいし、かにビームのイラストもかわいい。

14.草野原々『最後にして最初のアイドル』 ☆4
 (ハヤカワ文庫、2018)

 三編収録。表題作「最後にして最初のアイドル」でアイドル、「エヴォリューションがーるず」でソシャゲのガチャ、「暗黒声優」で声優と、オタクに隣接した題材から大胆に発展、宇宙や時間、次元を自由に駆ける。悪趣味な描写も含めてワンパターンだが、この芸風でどこまで行き着けるのか、見守りたい気持ちの方が大きい。

予想以上に読書が進んで長くなりそうなので、分割する。
ここ最近は年に5冊読めればいい方だったからね。